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塾長コラム

自叙伝12(フジゼミ設立)
自叙伝

2003年5月

21歳で大学に進学して以来,7年ぶりに故郷での生活が始まった。

 

年末までは,フジゼミの設立準備を進めながらひたすら勉強の日々・・・

その間,貿易会社に勤めていた姉を口説いて合流してもらった。

 

年明けと同時に3LDKのマンションの一室を契約

看板はナシ

広告宣伝もナシ

そもそも私も姉も,大学では教職課程を履修しておらず,

教員免許を持っていない。

人に勉強を教えた経験もない。

一般的な塾や予備校に通った経験もほとんどない。

そんな“ナイナイづくし”のスタートだった。

 

最初の生徒は総勢5名

うち1人は中学の同級生S(女性)だった。

当時,彼女は高級クラブで売れっ子のキャストとして働いていたが

ある日,相談に乗ってほしいとやってきた。

 

29歳になった今,このまま夜の仕事を続けるか本気で迷っている

本当は保母さんになりたいとずっと思っていた

今からでも可能性があるなら挑戦したい

とのことだった。

その決断に心から同意したのは言うまでもない。

 

午前中は実家で内職の手伝い

午後からフジゼミで勉強

夕方から美容院で髪をセットして出勤し,深夜2時過ぎに帰宅

この恐ろしくハードなスケジュールをこなしながら,

半年後に大検に合格,さらに短大の保育科を受験して合格した。

現在,彼女は鹿児島県内で保育士として活躍している。

 

Sが大検に合格した直後,もう一人の同級生K(女性)がフジゼミにやってきた。

20歳で結婚した彼女には3人の子どもがいた

家族を養うために,ラーメン店などいくつか仕事を掛け持ちしていたが,

今後のことを考えて,専門的な資格を目指したいとのことだった。

 

Kは私たち同級生の中では“おバカキャラ”で通っており

分数の計算はダメ

かけ算の九九も珍回答の連発というレベルだった。

 

姉曰く,「フジゼミの歴史の中で最も教えるのが大変だった」

とのことだが,

Kは睡眠時間を削って仕事と子育てと勉強をやり切り,

4ヶ月後に准看護学校に合格した。

在学中に高卒認定試験にも合格した彼女は,

卒業後は看護課程へと進学して看護師の資格を取得した。

 

看護学校時代,「看護の日」という行事で

Kが全生徒を前にして体験発表をすることになった。

客席の後方には,ビデオカメラを持ったKの両親,3人の子どもたち,子どもの友人たちと

総勢10名ほどのギャラリーがずらっと並んだそうだ。

現在,福山市内の総合病院でバリバリの看護師として活躍しているKには

私たち講師陣もたくさんの自信をつけてもらった。

 

余談だが,数年後にKを超えるツワモノが現れた。

 

「先生,ワタシ,

ドゥーとドエスの違いがイマイチわからないんですけど」

(・・・ちなみに,doとdoesのことです)

 

それを隣で聞いていた姉が一言

姉:「ねえYちゃん,ルート(√)って聞いたことある?」

Y:「あ,ルート!知ってますよー。“道”ですよね!」

 

こうやって多くの珍回答に出会いながら,私たちも経験を積んできた。

おかげで,今は少々のことでは屁とも思わない。

 

設立から数年間,フジゼミの生徒層は

ツッパリ君

不登校君

ニート君

が中心だった。

 

そんな彼らの中からMARCHや関関同立の合格者が出たのを機に,

少しずつ普通の(?)高校生や浪人生も入塾してくるようになった。

 

今では高校生が全体の6割を占めているが,

初期の時代を支えた生徒層ももちろん健在だ

 

年齢,経歴,学力,一切不問

 

この方針はこの先も永遠に守っていきたい。

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